繋がぬ舟の浮きたる 079
目次
原文 読み 意味 帚木05章18@源氏物語
繋がぬ舟の浮きたる例もげにあやなし さははべらぬかと言へば 中将うなづく
つなが/ぬ/ふね/の/うき/たる/ためし/も/げに/あやなし さ/は/はべら/ぬ/か/と/いへ/ば ちゆうじやう/うなづく
(左馬頭)繋がぬ舟は流れのままにとの例なんかもまったく無茶もいいとこだ。そうではございませんかと左馬頭が言うと、中将はうなずく。
文構造&係り受け
主語述語と大構造 ば…うなづく:二次
繋がぬ舟の浮きたる例もげにあやなし さははべらぬかと〈[左馬頭]〉言へば 〈中将〉うなづく
助詞と係り受け
繋がぬ舟の浮きたる例もげにあやなし さははべらぬかと言へば 中将うなづく
古語探訪;失われた意味を求めて
繋がぬ舟の浮きたる例 02-079
白氏文集の「情(こころ)なき水は方円の器に任せ繋がざる舟は去住の風に随ふ」や文選・荘子を下に敷く。要するに、男はつなぎとめておかねばふらふら風まかせだとの意味。
あやなし 02-079
そんなふうに男をふらふらさせるのは、妻の心得としてなってないということ。
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:女/夫/左馬頭/頭中将
直列型:A→B:A→B
《繋がぬ舟の浮きたる例も げにあやなし・さははべらぬか》A
繋がぬ舟は流れのままにとの例なんかもまったく無茶もいいとこだ。そうではございませんか
《と言へば 中将うなづく》B
と左馬頭が言うと、中将はうなずく。