あまりむげにうちゆ 078
目次
原文 読み 意味 帚木05章17@源氏物語
あまりむげにうちゆるべ見放ちたるも 心安くらうたきやうなれど おのづから軽き方にぞおぼえはべるかし
あまり/むげ/に/うち-ゆるべ/みはなち/たる/も こころやすく/らうたき/やう/なれ/ど おのづから/かろき/かた/に/ぞ/おぼエ/はべる/かし
エ:や行の「え」
(左馬頭)あまり野放図に勝手次第ほったらかすのも、気やすくかわいげがあるように見えますが、おのずと軽く思えてしまいましょう。
文構造&係り受け
主語述語と大構造 ぞおぼえはべるかし:二次
あまりむげに〈うちゆるべ見放ちたる〉も 心安くらうたきやうなれど おのづから軽き方に〈[左馬頭]〉ぞおぼえはべるかし
助詞と係り受け
あまりむげにうちゆるべ見放ちたるも 心安くらうたきやうなれど おのづから軽き方にぞおぼえはべるかし
頭中将のここまでの結論「いと口惜しくねぢけがましきおぼえだになくはただひとへにものまめやかに静かなる心のおもむきならむよるべをぞつひの頼み所には思ひおくべかりける/02-063」に対する批判にもなっている。
古語探訪;失われた意味を求めて
らうたきやう 02-078
かわいらしい。
軽き方 02-078
浮気をしても大丈夫と軽視される。
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:女/左馬頭の感想
分岐型:A→(B→)C→D:A→C→D、B→C→D
《あまりむげにうちゆるべ見放ちたるも・心安くらうたきやうなれど》A・B
あまり野放図に勝手次第ほったらかすのも、気やすくかわいげがあるように見えますが、
《おのづから軽き方にぞおぼえはべるかし》C・D
おのずと軽く思えてしまいましょう。