見たてまつりて く 066

2021-03-06

原文 読み 意味 桐壺06章02@源氏物語

見たてまつりて くはしう御ありさまも奏しはべらまほしきを 待ちおはしますらむに 夜更けはべりぬべし とて急ぐ

み/たてまつり/て くはしう/み-ありさま/も/そうし/はべら/まほしき/を まち/おはします/らむ/に よ/ふけ/はべり/ぬ/べし とて/いそぐ

お見舞い申し上げて、詳しくご様子も奏上いたしたいところではございますが、お待ちになっておいででしょうし、夜も更けてしまいましょう、と帰り支度をする。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 とて急ぐ:四次

〈[命婦]〉見たてまつりて くはしう御ありさまも奏しはべらまほしき 〈[帝]〉待ちおはしますらむ 〈夜〉更けはべりぬべし とて急ぐ

助詞と係り受け

見たてまつりて くはしう御ありさまも奏しはべらまほしきを 待ちおはしますらむに 夜更けはべりぬべし とて急ぐ

「御ありさまも奏しはべらまほしきを」→「夜更けはべりぬべし」

見たてまつり くはしう御ありさま奏しはべらまほしき 待ちおはしますらむ 夜更けはべりべし 急ぐ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

助詞・助動詞の識別:まほしき らむ ぬ べし

  • まほしき:願望・まほし・連体形
  • らむ:現在推量・らむ・連体形
  • :強意・ぬ・終止形
  • べし:推量・べし・終止形
敬語の区別:たてまつる  奏す はべり おはします はべり

たてまつりて くはしうありさまも奏しはべらまほしき を 待ちおはしますらむ に 夜更けはべりぬ べし と て急ぐ

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて

御ありさまも 01-066:使者の主目的は何か

母君が光源氏を参内させる意思があるのかどうかの確認が、帝の使者としての第一の目的。すでにそれは果たされた。光源氏の様子は女房たちから帝は問いただすルートを持っているのである。ここに「も」があることで、命婦の使者の目的の主と従の区別が闡明になる。

らむ 01-066

現在推量。

ぬべし 01-066

完了してしまう。夜が更けることがし終わってしまう。

急ぐ 01-066

帰り支度をする。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:命婦光源氏

分岐型:A→B→(C→)D→E:A→B→D→E、C→D

見たてまつりて・くはしう御ありさまも奏しはべらまほしきを》 A・B
お見舞い申し上げて、詳しくご様子も奏上いたしたいところではございますが、


待ちおはしますらむに・夜更けはべりぬべし》 C・D
お待ちになっておいででしょうし、夜も更けてしまいましょう、


とて急ぐ》E
と帰り支度をする。

Posted by 管理者