なくてぞとは かか 045
目次
原文 読み 意味 桐壺04章10@源氏物語
なくてぞとは かかる折にや と見えたり
なく/て/ぞ/と/は /かかる/をり/に/や と/みエ/たり
エ:や行の「え」
亡くなって始めて恋しく思われるという歌は、こういう時の気持ちを詠んだものなのかと思われました。
文構造&係り受け
主語述語と大構造 と見えたり:二次
@〈なくてぞ〉@とは@かかる折にや@と[私=語り手には]見えたり
助詞と係り受け
なくてぞとは かかる折にや と見えたり
- (なくてぞ)とは→(かかる折にや)と見えたり
- かかる折りにや→結びの省略(「あらむ」「ありけむ」など)
なくてぞとは かかる折にや と見えたり
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
助詞・助動詞の識別:に たり
- に:断定・なり・連用形
- たり:完了・たり・終止形
敬語の区別:φ
なくて ぞ と は かかる折に や と見えたり
尊敬語 謙譲語 丁寧語
古語探訪;失われた意味を求めて
なくてぞとはかかる折りにや 01-045
「ある時はありのすさびに憎かりきなくてぞ人は恋しかりける」の歌が元でつくられた表現(この歌は現存しない)。そばにいる(生きている)時はそこにいるというだけで憎らしく思われたが、いなくなった今では、その人が恋しく思えることだ、との歌意。「(折りにや)ありけむ」などの省略。
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝の様子/語り手の思い入れ
直列型:A→B:A→B
《なくてぞとは・かかる折にやと見えたり》A・B
亡くなって始めて恋しく思われるという歌は、こういう時の気持ちを詠んだものなのかと思われました。