なよびかに女しと見 056

2021-03-08

原文 読み 意味 帚木04章10@源氏物語

なよびかに女しと見れば あまり情けにひきこめられて とりなせばあだめく これをはじめの難とすべし

なよびか/に/をむなし/と/みれ/ば あまり/なさけ/に/ひきこめ/られ/て とりなせ/ば/あだめく これ/を/はじめ/の/なん/と/す/べし

(左馬頭)なよやかで女らしいと思えば、つい情に引き籠められるので、距離をおけば婀娜めく。これを第一の難と言うべきです。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 ばあだめく:四次を…とすべし:二次

〈[女]〉〈[男]〉なよびかに女しと見れ あまり情けにひきこめられて とりなせ あだめく〈[男]〉〈[女]〉これはじめの難とすべし

助詞と係り受け

なよびかに女しと見れば あまり情けにひきこめられて とりなせばあだめく これをはじめの難とすべし

古語探訪;失われた意味を求めて

なよびか 02-056

なよなよして。

女し 02-056

女性らしい。

見れば 02-056

肉体関係を結ぶ。

ひきこめられ 02-056

とりこにされる。

とりなせば 02-056

間をおいて、うまくたちまわる。

あだめく 02-056

もともと気持ちを表現しない女性であったのが、急にあだっぽくなる。

はじめの難 02-056

間接的な接触の間はおとっとりした風に感じられたが、いざ会ってみるとひどく情熱的であだっぽい難点。おっとりは男性を引き寄せるための手口であった。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:(中流以上の)女性一般発言者(左馬頭)

中断型:A→B→|C→D|E:A→B、C→D、E

なよびかに女しと見れば・あまり情けにひきこめられて》A・B
なよやかで女らしいと思えば、つい情に引き籠められるので、


とりなせば・あだめく》C・D
距離をおけば婀娜めく。


これをはじめの難とすべし》E
これを第一の難と言うべきです。

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