いとすさまじうもの 096
原文 読み 意味 桐壺07章16@源氏物語
いとすさまじうものしと聞こし召す このごろの御気色を見たてまつる上人女房などは かたはらいたしと聞きけり
いと/すさまじう/ものし/と/きこしめす このごろ/の/み-けしき/を/み/たてまつる/うへびと/にようばう/など/は かたはらいたし/と/きき/けり
ひどく神経に障り不快だと帝はお感じになる。近頃帝のご様子を拝し申し上げる殿上人や女房たちは、はらはらしながら楽器の音を耳にするのだった。
文構造&係り受け
主語述語と大構造 と聞こし召す:二次|は…と聞きけり:二次
〈[帝]〉いとすさまじうものしと聞こし召す | このごろの御気色を見たてまつる〈上人女房など〉は かたはらいたしと聞きけり
助詞と係り受け
いとすさまじうものしと聞こし召す このごろの御気色を見たてまつる上人女房などは かたはらいたしと聞きけり
いとすさまじうものしと聞こし召す このごろの御気色を見たてまつる上人女房などは かたはらいたしと聞きけり
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
助詞・助動詞の識別:けり
- けり:喚起・けり・終止形
敬語の区別:聞こし召す 御
いとすさまじうものしと聞こし召す このごろの御気色を見たてまつる上人女房など は かたはらいたしと聞きけり
尊敬語 謙譲語 丁寧語
古語探訪;失われた意味を求めて
すさまじう 01-096
勢いが手に負えない感覚。
ものし 01-096
邪魔で動かせないことから来るいらだちの感情。
このごろの御気色を見たてまつる上人女房など 01-096
「このごろの御気色を見たてまつる」とするのは、帝が特に心を許した者たちであろう。「心にくき限りの女房四五人さぶらはせたまひて/01-082」とある。
上人 01-096
殿上人。
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝/上人・女房など
中断型:A|B:A、B
《いとすさまじうものしと聞こし召す》 A
ひどく神経に障り不快だと帝はお感じになる。
《このごろの御気色を見たてまつる上人女房などは かたはらいたしと聞きけり》B
近頃帝のご様子を拝し申し上げる殿上人や女房たちは、はらはらしながら楽器の音を耳にするのだった。