いとすさまじうもの 096

2021-03-08

原文 読み 意味 桐壺07章16@源氏物語

いとすさまじうものしと聞こし召す このごろの御気色を見たてまつる上人女房などは かたはらいたしと聞きけり

いと/すさまじう/ものし/と/きこしめす このごろ/の/み-けしき/を/み/たてまつる/うへびと/にようばう/など/は かたはらいたし/と/きき/けり

ひどく神経に障り不快だと帝はお感じになる。近頃帝のご様子を拝し申し上げる殿上人や女房たちは、はらはらしながら楽器の音を耳にするのだった。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 と聞こし召す:二次は…と聞きけり:二次

〈[帝]〉いとすさまじうものしと聞こし召す | このごろの御気色を見たてまつる〈上人女房など〉は かたはらいたしと聞きけり

助詞と係り受け

いとすさまじうものしと聞こし召す このごろの御気色を見たてまつる上人女房などは かたはらいたしと聞きけり

いとすさまじうものし聞こし召す こごろ御気色見たてまつる上人女房など かたはらいたし聞きけり

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

助詞・助動詞の識別:けり

  • けり:喚起・けり・終止形
敬語の区別:聞こし召す 御

いとすさまじうものしと聞こし召す このごろの気色を見たてまつる上人女房など は かたはらいたしと聞きけり

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて

すさまじう 01-096

勢いが手に負えない感覚。

ものし 01-096

邪魔で動かせないことから来るいらだちの感情。

このごろの御気色を見たてまつる上人女房など 01-096

「このごろの御気色を見たてまつる」とするのは、帝が特に心を許した者たちであろう。「心にくき限りの女房四五人さぶらはせたまひて/01-082」とある。

上人 01-096

殿上人。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:上人・女房など

中断型:A|B:A、B

いとすさまじうものしと聞こし召す》 A
ひどく神経に障り不快だと帝はお感じになる。


このごろの御気色を見たてまつる上人女房などは かたはらいたしと聞きけり》B
近頃帝のご様子を拝し申し上げる殿上人や女房たちは、はらはらしながら楽器の音を耳にするのだった。

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