濁りにしめるほどよ 073

2021-03-08

原文 読み 意味 帚木05章12@源氏物語

濁りにしめるほどよりも なま浮かびにては かへりて悪しき道にも漂ひぬべくぞおぼゆる

にごり/に/しめ/る/ほど/より/も なまうかび/にて/は かへりて/あしき/みち/に/も/ただよひ/ぬ/べく/ぞ/おぼゆる

(左馬頭)俗世の濁りに染まっている時分よりもなま悟りでは、かえって悪趣に身を落とすはめになろうと思われます。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 ぞおぼゆる:三次

〈[左馬頭]〉〈[女]〉濁りにしめるほどよりも なま浮かびにては かへりて悪しき道にも漂ひぬべくぞおぼゆる

助詞と係り受け

濁りにしめるほどよりも なま浮かびにては かへりて悪しき道にも漂ひぬべくぞおぼゆる

古語探訪;失われた意味を求めて

濁りしめる 02-073

世俗にまみえて生活する。「しめる」は「染む/マ行四段)の已然形+完了「り」連体形。

なま浮かび 02-073

なま悟り。

悪しき道 02-073

この世での悪事の報いとして、死後に向かう苦悩の世界。六道のうち地獄道・餓鬼道・畜生道。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:世俗時代の女出家後の女発言者(左馬頭)

直列型:A→B→C:A→B→C

濁りにしめるほどよりもなま浮かびにては》A
俗世の濁りに染まっている時分よりもなま悟りでは、


かへりて悪しき道にも漂ひぬべくぞ・おぼゆる》B・C
かえって悪趣に身を落とすはめになろうと思われます。

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