かうぶりしたまひて 150

2021-03-07

原文 読み 意味 桐壺10章10@源氏物語

かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 御衣奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさまに 皆人涙落としたまふ

かうぶり/し/たまひ/て おほむ-やすみどころ/に/まかで/たまひ/て おほむ-ぞ/たてまつり-かへ/て おり/て/はいし/たてまつり/たまふ/さま/に みなひと/なみだ/おとし/たまふ

若宮は加冠の儀を終えられ休息所にお下がりになり、お召し替えをすませて庭に降り帝にお礼の拝舞をなされるお姿に、皆ひと涙をお流しになった。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 に…落としたまふ:二次

〈[光源氏]〉かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 御衣奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさま 〈皆人〉落としたまふ

助詞と係り受け

かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 御衣奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさまに 皆人涙落としたまふ

かうぶりしたまひ 御休所まかでたまひ 御衣奉り替へ 下り拝したてまつりたまふさま 皆人涙落としたまふ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

助詞・助動詞の識別:φ

敬語の区別:たまふ まかづ たまふ 御 奉る たてまつる たまふ たまふ

かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさまに 皆人涙落としたまふ

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて

かうぶりしたまひて 01-145

描かれていないが、引入の大臣による加冠の儀式は終わったのである。儀式における大臣の心境は、帝との歌のやりとりを通して後に語られる/01-159/01-160。

御休所 01-145

清涼殿の殿上の間の南の下侍(しもさぶらい)があてられた。

御衣奉り替へ 01-145

儀式様から拝舞様に服装を変える。「奉り」は本動詞で「着る」の尊敬語。

拝し 01-145

帝へのお礼の拝舞。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:光源氏元服に参列した人々

直列型:A→B:A→B

《かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 御衣奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさま》A
若宮は加冠の儀を終えられ休息所にお下がりになり、お召し替えをすませて庭に降り帝にお礼の拝舞をなされるお姿に、


皆人涙落としたまふ》B
皆ひと涙をお流しになった。

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