今はただ 品にもよ 062

2021-03-08

原文 読み 意味 帚木05章01@源氏物語

今はただ品にもよらじ 容貌をばさらにも言はじ

いま/は/ただ/しな/に/も/よら/じ かたち/を/ば/さらに/も/いは/じ

(頭中将)今はただもう家柄にもよるまい、容姿などなおさら問うまい。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 にもよらじ:一次をば…も言はじ:一次

〈[発言者]〉今はただ品にもよらじ 容貌をばさらにも言はじ

助詞と係り受け

今はただ品にもよらじ 容貌をばさらにも言はじ

「今はただ品にもよらじ」「容貌をばさらにも言はじ」:並列

古語探訪;失われた意味を求めて

容貌をばさらにも言はじ 02-062

左馬頭との議論の末に、自身の前言「容貌きたなげなく若やかなるほどのおのがじしは塵もつかじと身をもてなし/02-055」を否定したのがこの表現。

品 02-062

階級。雨夜の品定は、もともと「中の品/02-027」と発言した頭中将の言葉を、「その品々やいかにいづれを三つの品に置きてか分くべき/02-029」と光源氏が受けたことから議論が始まっている。従って、頭中将のこの時点での結論がこの発言に集約されていると考えられる。

よらじ 02-062

女性を選ぶ基準にしない。因らない。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:発言者(頭中将)

中断型:A|B:A、B

今はただ品にもよらじ・容貌をばさらにも言はじ》A・B
今はただもう、家柄にもよるまい、容姿などなおさら問うまい。

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