思ひ立つほどはいと 069

2021-03-08

原文 読み 意味 帚木05章08@源氏物語

思ひ立つほどはいと心澄めるやうにて 世に返り見すべくも思へらず

おもひたつ/ほど/は/いと/こころ/すめ/る/やう/にて よ/に/かへりみ/す/べく/も/おもへ/ら/ず

(左馬頭)思い立った当座はとても心が洗われた感じがして、すこしも後悔すべくも思われない。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 も思へらず:三次

〈[女]〉思ひ立つほど いと心澄めるやうにて 世に返り見すべくも思へらず

助詞と係り受け

思ひ立つほどはいと心澄めるやうにて 世に返り見すべくも思へらず

「はべりし/02-066」「ことなり/02-066」「ことなり/02-067」「なりぬかし/02-068」「思へらず/02-069」「など言ふ/02-070」「うちひそみぬかし/02-071」「見たまひつべし/02-072」「漂ひぬべくぞおぼゆる/02-073」と短文で現在形が用いられている。事実を積み重ねることで説得力をもたせるゆく語り口である。

「世に返り見すべくも思へらず」:文の終止

古語探訪;失われた意味を求めて

思ひ立つ

出家を思い立つ。

世に返り見す

世間に立ちかえる。還俗する。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:

直列型:A→B:A→B

思ひ立つほどはいと心澄めるやうにて・世に返り見すべくも思へらず》A・B
思い立った当座はとても心が洗われた感じがして、すこしも後悔すべくも思われない。

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