常はすこしそばそば 061

2021-03-08

原文 読み 意味 帚木04章15@源氏物語

常はすこしそばそばしく心づきなき人の をりふしにつけて出でばえするやうもありかしなど 隈なきもの言ひも 定めかねていたくうち嘆く

つね/は/すこし/そばそばしく/こころづきなき/ひと/の /をりふし/に/つけ/て/いでばエ/する/やう/も/あり/かし/など くまなき/ものいひ/も さだめかね/て/いたく/うち-なげく

エ:や行の「え」

(左馬頭)普段はすこしすげすげしてて人好きしない女が、何かの折節公の場で才能を発揮することもあるものですしなどと、左馬頭は一点の曇りもないもの言いながら、頭中将は妻選びの要件を定めかねてひどくため息をつく。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 も定めかねて…うち嘆く:五次

はすこしそばそばしく心づきなき〈人〉の をりふしにつけて出でばえする〈やう〉もありかしなど 〈[左馬頭]〉隈なきもの言ひ 〈[頭中将]〉定めかねていたくうち嘆く

助詞と係り受け

常はすこしそばそばしく心づきなき人の をりふしにつけて出でばえするやうもありかしなど 隈なきもの言ひも 定めかねていたくうち嘆く

「人のをりふしにつけて出でばえする」:Aの連体形(主格「の」)

古語探訪;失われた意味を求めて

そばそばしい 02-061

よそよそしい。

心づきなき 02-061

愛情を感じにくい。

出でばえ 02-061

公の場で映える。

隈なきもの言ひ 02-061

先に、頭中将の発言に対しては「隈なげなる気色」とあった。「げ」には似て非なるのニュアンスがある。ここは明快な論説であることを意味する。

定めかねて 02-061

「中将待ちとりてこの品々をわきまへ定め争ふ/02-030」を受ける。

〈テキスト〉〈語り〉〈文脈〉の背景

話者の変わり目 02-061

「ひたふるに子めきて柔らかならむ人/02-060」と対照的な女性。左馬頭に話者が変わったことを表す。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:妻候補発言者(左馬頭)頭中将

直列型:A→B→C→D:A→B→C→D

常はすこしそばそばしく心づきなき人の・をりふしにつけて出でばえするやうもありかしなど》A・B
普段はすこしすげすげしてて人好きしない女が、何かの折節公の場で才能を発揮することもあるものですしなどと、


隈なきもの言ひも・定めかねていたくうち嘆く》C・D
左馬頭は一点の曇りもないもの言いながら、頭中将は妻選びの要件を定めかねてひどくため息をつく。

Posted by 管理者