藤壺と聞こゆ    132

2021-03-07

原文 読み 意味 桐壺09章06@源氏物語

藤壺と聞こゆ

ふぢつぼ/と/きこゆ

藤壺と申し上げる。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 と聞こゆ:一次

〈[世人]〉藤壺と聞こゆ

助詞と係り受け

藤壺と聞こゆ

藤壺聞こゆ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

助詞・助動詞の識別:φ

敬語の区別:聞こゆ

藤壺と聞こゆ

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて

藤壺 01-132

藤壺は清涼殿の北にある飛景舎(ひげいしゃ)のことで、藤が植えられていることから藤壺の異称を持ち、宮もその名で呼ばれた。

聞こゆ 01-132

文中にないがこの文の主語は宮中の人々で、「聞こゆ」は「言ふ」の謙譲語。「言ふ」の動作対象である藤壺の宮に対する敬意表現である。桐壺更衣の場合には「御局は桐壺なり/01-015」と表現されていた。ここでは局の名前の紹介のため、名乗り表現ではないとも考えられるが、生前に桐壺の名が出るのはこの箇所のみであり、この部分を名乗りでないとするなら、生前名乗りのないままであったことになる。いずれにしろ、扱いのうえで藤壺の宮とは好対照をなす。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:世人

直列型:A:A

藤壺と聞こゆ》A
藤壺と申し上げる。

Posted by 管理者