さぶらふ人びと 御 131

2021-03-09

原文 読み 意味 桐壺09章05@源氏物語

さぶらふ人びと 御後見たち 御兄の兵部卿の親王など かく心細くておはしまさむよりは 内裏住みせさせたまひて 御心も慰むべくなど思しなりて 参らせたてまつりたまへり

さぶらふ/ひとびと おほむ-うしろみ-たち おほむ-せうと/の/ひやうぶきやう-の-みこ/など かく/こころぼそく/て/おはしまさ/む/より/は うちずみ/せ/させ/たまひ/て み-こころ/も/なぐさむ/べく/など/おぼし-なり/て まゐら/せ/たてまつり/たまへ/り

四の宮に仕える人々後見の人たち男兄弟の兵部卿の親王などは、こんな風に心細くお暮らしになるよりは宮中にお住いになされば、お気持ちも慰まれましょうしなどとお考えになり、参内なされるようにして差し上げた。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 思しなりて参らせたてまつりたまへり:三次

〈さぶらふ人びと 御後見たち 御兄の兵部卿の親王など〉 〈[四の宮]〉かく心細くておはしまさむよりは 内裏住みせさせたまひて 〈御心〉も慰むべくなど思しなりて 参らせたてまつりたまへり

助詞と係り受け

さぶらふ人びと 御後見たち 御兄の兵部卿の親王など かく心細くておはしまさむよりは 内裏住みせさせたまひて 御心も慰むべくなど思しなりて 参らせたてまつりたまへり

「内裏住みせさせたまひて」:接続助詞「て」があるので「御心も慰むべく」の間は一呼吸置く感じ。「て」がない場合「内裏住みせさせたまひ」→「慰むべく」

さぶらふ人びと 御後見たち 御兄兵部卿親王など かく心細くおはしまさより 内裏住みせさせたまひ 御心慰むべくなど思しなり 参らたてまつりたまへ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

助詞・助動詞の識別:む させ べく せ り

  • :仮定・む・連体形
  • させ:尊敬・さす・連用形
  • べく:当然・べし・連用形
  • :使役・す・連用形
  • :完了・り・終止形
敬語の区別:さぶらふ 御 御 おはします させたまふ 御 思す 参る たてまつる たまふ

さぶらふ人びと 後見たち 兄の兵部卿の親王など かく心細くておはしまさむ より は 内裏住みせさせたまひて 心も慰むべく など思しなりて 参らたてまつりたまへ

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて

兵部卿の親王 01-131

源氏物語の光源氏と並ぶ主人公である紫の上の父宮。すなわち紫の上は藤壺の姪にあたる。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:藤壺の宮の後見人や親族後見人たちや兄である兵部卿の親王など

直列型:A→B→C:A→B→C

さぶらふ人びと 御後見たち 御兄の兵部卿の親王など》A
四の宮に仕える人々後見の人たち男兄弟の兵部卿の親王などは、


かく心細くておはしまさむよりは 内裏住みせさせたまひて 御心も慰むべくなど思しなりて》B
こんな風に心細くお暮らしになるよりは宮中にお住いになされば、お気持ちも慰まれましょうしなどとお考えになり、


参らせたてまつりたまへり》C
参内なされるようにして差し上げた。

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